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XXX テッセン

三日三晩寒くて冷たい真っ暗闇の洞穴の中をさ迷い歩き、この世の地獄だと呪詛の念を吐きながら、精魂尽き果てたであろうその頃、丸い落書きのようなものを踏みしめたらしい。
その後の記憶は薄くどういうわけか深い土中に埋まってしまった。
 
そして目が覚めた時には、この様であった。
 
10.png
 
 
回想終わり。
 
しかし、でかい。
身の丈10mもあろうかという彼はめらめらと燃え盛る手を有しており、その中には悶え苦しむ20cm程のカービィが収容されていた。
さりとて彼等を助ける気もさらさらなく、それどころか彼等との優雅な炎上牢獄生活に片足を突っ込みかけていたので、交渉用に持ってきていた彼等の好物である新鮮なトマトを献上することにした。
 
深い洞穴の中ということで、新鮮な食べ物がとても珍しいらしく最初こそ、「愚劣な下等生物が媚びへつらった面を下げて小汚ない食べれるかどうかも怪しい家畜の餌を差し出すとはなんと腹立たしい」といったような視線を送られて人生がヘルしかけましたが。
しかしカービィ達にとってトマトと言えば
 
その匂い、一度嗅げば心のざわめきを抑えることが出来ず、二度嗅ごうものなら涎を止める事はできず身体がぶるぶると震えだし、三度嗅ぐ前に口に含みたくなってしまってしょうがない。
 
といったようなほとんど麻薬のようなものですから。彼もまた、その虜となって頂けたようです。
こうなってしまえば我が奴隷も同然です。
ふんぞり帰って彼の生活をレポートしようとしておりましたところ、彼がここを案内してくれるようです。
願ったり叶ったり。
このような巨大なカービィを従えてとはまさに神にでもなった気分でした。
 
ふんぞり返ってかんらかんらという高笑いが乾き、冷えつき、悲鳴に変わるのにそう時間はかかりませんでした。
 
人類、調子にのるといつかしっぺ返しがくるのだと。
 
私、全くもって失念していました。
 
 
【身の丈10mもあろうかという彼はめらめらと燃え盛る手を有しており、その中には悶え苦しむ20cm程のカービィが収容されていた】
 
 
……ここは地獄でした。
 
 
xxx

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2011/03/10


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